警告
- • この技術情報を参照する前に、関連する製品の取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
- • ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
- • ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります
重要事項とリスク
ロープが張った状態では、カラビナと器具は張力により適切な位置に維持されます。
一方、ロープがたるんだ状態では、カラビナと器具は動いて不適切な位置になる可能性があります。そのため、スリーブが擦れたり、器具とハーネスのアタッチメントポイントの間でカラビナにてこの力がかかる恐れがあります。
考慮すべき最重要リスク
推奨されるコネクターとアクセサリー
• カラビナ『エーエムディ』とポジショニングバー『キャプティブ』を使用する
• 用途に合ったロッキングシステムを選択する
- 汚れやすい環境 (泥、砂等) での信頼性が高い
- ロックの安全性が高い
選択の理由
エーエムディ
左右非対称な D 型により、荷重が最適に分散され、またカラビナが反転しにくいです。この使用では接続する器具が１つであるため、ゲート開口幅の広さや容量の大きさは必要ありません。
キャプティブ
• セーフティキャッチ付の器具は、器具をカラビナから取り外すことなくロープをセットできるため、ポジショニングバー『キャプティブ』による固定に適しています
• 『キャプティブ』により、カラビナが不適切な位置になるのを防ぎます
• カラビナをユーザーが意図する位置に維持できます。 (例: ロッキングスリーブが『アイディ』の可動式サイドプレート側にくるようにする)
• ロッキングスリーブとハーネスのアタッチメントポイントが擦れるリスクは残るため、注意を払う必要があります。このリスクの重要度は、作業環境や使用するカラビナのロッキングシステムによって異なります。
使用上の注意
• カラビナの主軸に荷重がかかっていることを常に (抜重した後で再び荷重をかける際は特に) 確認する必要があります
• 自動ロッキングシステムのカラビナについては、ゲートを開閉し、ゲートがロックされることを確認してください
• 狭い空間の通過や意図しない動作によってロッキングスリーブが構造物に押し付けられないように、自分の側にロッキングスリーブが向くようにカラビナをセットしてください
• ロッキングスリーブの損傷や解除、またゲートの開放につながるようなカラビナへの圧迫や摩擦を防いでください
• 作業の際は、作業用システムとは別にバックアップ用システムを用いてください