ペツル ロープトリップは 2012 年に始まった国際的なイベントです。楽しみながら行う競技と教育的なシンポジウムが開催され、世界中からロープアクセスのプロフェッショナルが集います。異なる国からの参加者が、それぞれの経験と技術を共有するまたとない機会を提供しています。
2018 年開催
フランス・クロールでの初開催からスウェーデン・ウプサラ、アメリカ・ソルトレイクシティでのイベントを経て、2018 年は6月7~9日の日程でドイツ・デュイスブルク (デュッセルドルフより北に 25km) で開催されます。会場となる Landschaftspark Duisburg-Nord (ラントシャフツパルク デュイスブルク-ノルト) は、豊かな自然環境と産業遺産からなるユニークな場所です。これまでのロープトリップ同様、ロープアクセス競技とロープアクセスの国際シンポジウムが主なプログラムです。
・ロープアクセス競技
チームでのロープアクセス競技は、イベントの運動競技的な側面を体現しており、ハイライトでもあります。全ての参加者がそれぞれ3人1組のチームで予選ラウンドに参加します。競技は実際の現場作業にできるだけ近づけながらも、楽しい内容になっています。
予選ラウンドの各種目では、特定のロープアクセス技術に精通していること、チームワーク、システム全体を理解していることが求められます。スピードが重要である一方で、安全に高所で行動する能力があることも審査対象となります。
予選ラウンド終了後、スコアの高いチームにより準決勝が行われ、最後に誰もが観戦できる場所で決勝が行われます。高い技術、スピード、チームスピリットに支えられた目を見張る技術が展開されます。
・ロープアクセスの国際シンポジウム
シンポジウムは、ロープアクセス作業者や管理者、経営者が一堂に会する場です。専門性の高いプレゼンテーションと実践的なワークショップも開催されます。プロフェッショナルが集い、議論や意見交換をするまたとない機会です。
・2018 年開催場所: Landschaftspark Duisburg-Nord
会場は敷地面積 1.8 平方キロメートルにわたって広がっており、自然環境に旧製鋼所を改装した巨大な産業構造物が同居しています。レクリエーションの場としてスポーツと文化的活動の両方を楽しむことができます。
展覧会等のイベントが開催できるように建物と設備は改装され、またレストランやスポーツ設備、セミナー会場も備えられています。改装は真に注目に値するもので、この種の産業構造物がもつバーティカルな特性を際立たせるものがあります。かつてのガスタンクの内部にはヨーロッパ最大の人工スキューバダイビングセンターがあり、サイロの外壁にはクライミングウォール、施設内にはロープコースが設置され、高炉は展望タワーに変わっています。
夜間はユニークな照明システムによりライトアップされ、新たな命が吹き込まれます。ペツル ロープトリップ 2018 にとって最適な開催地であることに間違いありません。施設の詳細はウェブサイトをご覧ください (英語表記): https://en.landschaftspark.de/the-park/parklands