新しくなったハーネス『シッタ』について知っておきたいこと

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熱心にマウンテニアリングに取り組む方や、ロッククライミングで限界を追い求める方であれば、『シッタ』のことをご存知かもしれませんし、もしかしたら既にご愛用いただいているかもしれません。そんな方に朗報です。より高いパフォーマンスのために、あらゆるアクティビティにおいて、より使いやすくなった新モデルが登場します。

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『シッタ』の設計において、私たちは自らに「マウンテニアリングやアイス・ミックスクライミングを追求し、岩場で限界に挑むクライマーにとって、理想的なハーネスとは何か」と問いかけました。机上における答えは単純で、それは重量、動きの自由度、快適性の最適なバランスを見つけることでした。とはいえ、実際に『シッタ』をお届けするまでには、複数の最先端テクノロジーを完璧に近い形で組み合わせる必要がありました。その過程で、私たちは高弾性ポリエチレン製繊維を使用し、ワイヤーフレームテクノロジーを開発しました。この繊維はウエストベルトとレッグループに使われており、荷重を最適に分散し、最大限の快適性とクライマーの動きやすさを実現しています。この構造により、『シッタ』はハーネスの存在を忘れるほどの並外れた軽量性と快適性を提供します。

ウエストベルトとレッグループはきわめて薄く、柔軟性があり、しなやかなレッグループブリッジにより、自由にムーブを起こすことができます。ウエストベルトには鍛造アルミニウム製ダブルバック HD バックルが付いているため、ウェビングの通りがなめらかで、ひとつの動作で素早く簡単に調節できます。

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『シッタ』は超軽量かつコンパクトで、小型ポーチにより、ハーネスをコンパクトにして収納できる、高い実用性を備えています。

あらゆるクライミングの場面において、ギアを整理、携行できることは重要な要素で、この点において『シッタ』に勝るものはありません。適度な大きさと硬さのある2つのフロントギアループは、カラビナのクリップ、アンクリップがしやすく、多くのギアを携行できます。フロントギアループは、セパレーターによりクイックドロー、ナッツ、カムといったギアの最適な整理が可能です。セパレーターは、後方にスライドすることにより、1つの大きなギアループとしても使用できます。セミリジットな2つのリアギアループは、手前に向かって角度がついているため、ギアへのアクセスがしやすく、バックパックを担いでも干渉しません。後部には5つ目のギアループがあり、バックロープ、シューズ、ナイフやその他のアクセサリーを連結できます。加えて、ツールホルダー『キャリツール エボ』用のスロットが2つあるため、『キャリツール エボ』を取り付けることで、さらに多くのギアを携行できます。

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ハーネスの耐久性が試される過酷な環境に遭遇することもあると思いますが、『シッタ』は幸いにも抜群の耐久性を備えています。強化された高弾性ポリエチレン製タイインポイントは、ロープとの摩擦に強く作られています。耐摩耗性に優れた表面素材、圧着構造のウエストベルトとレッグループにより、薄さを維持しながら最適な耐摩耗性を実現しています。さらに、内側の生地は通気性が高く、優れた速乾性と吸汗性を発揮します。

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新しくなったハーネス『シッタ』のカラーはオレンジで、4つのサイズ (XS、S、M、L) があります。製品の詳細やスペックは『シッタ』の製品ページをご覧ください。