リッジ登攀では、スピードと効率が成功の鍵となります。短い下降にも素早く対応しなければなりません。パートナーの1人を先にロワーダウンさせることにより、ロープセットの手間を省き、またロープのひっかかりや落石を起こすリスクを抑えることができます。
1. 下降点での準備
まずパーティの全員が自己確保をとります。そしてロープを解除し、ロープをラッペルリングに通します。ロワーダウンで下降するクライマーがロープをハーネスに結びます。

下降点のスリングにラッペルリングがない場合、そのスリングをロワーダウンの為のディレクショナルアンカーとして使用してはいけません。上部にロワーダウン用のスリングをセットし、残置スリングはバックアップとして使用します。最後に懸垂下降するクライマーがロワーダウン用のスリングを回収します。
2. パートナーをロワーダウン
下降するクライマーは下降に最適なラインを選択し、また着地する場所を確認します。
下降するクライマーは、ロープのもう一方の末端を持って降りることも可能です。
- ロープを投げるミスによるタイムロスを抑える
- ビレイヤーは両側のロープを同時にコントロールする必要がある
3. セカンドクライマーが懸垂下降
下降したクライマーは着地点で自己確保をとります。ハーネスにロープが結ばれた状態のまま、ロープのもう一方の末端を持って懸垂下降の補助をします。
注意: こちらに掲載した内容はすべてを網羅するものではありません。取扱説明書、テクニカルマニュアルもご参照ください。技術的なトレーニングも必ず行ってください。